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COURSE コース紹介

8ヶ月

【マイフィールドコース】

「地域おこし協力隊」や「地域コーディネーター」など、
特定のフィールドで地域に根ざした活動をされている方を対象に
プロジェクト学習を主軸とした学びと活動の伴走支援が受けられる
8ヶ月間のコースです。
※ご自身の活動地域から参加するオンラインカリキュラムです。

皆さんは、地域でのプロジェクトを加速させてくれるインプットや活動の振り返りなど、多様な視点を取り入れられる学びの機会を持っていますか?目に見える結果だけでなく途中経過や波及効果にも目を向けてくれる人、地域の反応・変化だけでなくあなた自身の「変容」を見守り伴走してくれる人はいますか?

2016年度から「地域共創」をテーマに開講してきたさとのば大学のマイフィールドコースは、自らがフィールドとする地域で、答えのない課題と向き合いながら「ほしい未来」をつくろうと試行錯誤する人たちのための学びの場。それぞれが地域で重ねている経験や挑戦、悩みなどを持ち寄り、対話の中から解決策を見出したり、互いに応援し合ったりすることのできる「仲間」と繋がるコミュニティです。

日本全国の挑戦的な地域に「地域留学」し、暮らしながら学んでいる「旅する大学コース」の学生たちもいます。異なる世代や境遇、多様なバックグラウンドを持つ人たちとまざりあい、ともに学びあうことで得られる新しい視点も、さとのば大学ならではの魅力です。

人生の大切な時間を投じて、地域に飛び込んだあなたを応援してくれる「仲間」がここにいます。
そんな仲間とともに、あなたの「未来」への扉を開いてみませんか?

コース概要

  • 在籍期間

    2024年6月6日(木)~ 2025年1月30日(金)

  • 場所

    オンライン(ご自身の活動地域・居住地よりご参加ください)
    ※さとのば大学連携地域での地域留学コーディネートはありません。

  • プログラム内容

    ・概論系講義)地域での活動に活かせる基本的なインプット
    ・演習系講義)地域でのプロジェクトを想定した実践的なオンライン演習
    ・それぞれの活動を持ち寄り対話しながら振り返るリフレクション
    ・講師やスタッフによるプロジェクト伴走支援(オンラインサポート)

  • 講義日程

    *初回オリエンテーション
     6月6日(木) 9:00-12:00
    *通常講義(6月、7月、10月、11月、12月、1月)
     毎週火曜日/水曜日/木曜日 9:00-12:00 全69回
    *特別講義(8月、9月)
     日付未定 全3回

    ※講義カレンダーにより休講日あり
    ※講義は全てアーカイブ映像を共有します。欠席時や復習にご利用ください。
    ※「業務上の都合で出席が難しい曜日がある」等のご相談もお気軽にどうぞ。

  • オンラインサポートについて

    ・定期メンタリングの実施(オンライン面談、隔月実施、1回30分程度、計4回)
    ・オフィスアワーの利用(オンライン相談窓口、随時利用可能)
    ・「さとのばコミュニティ」への参加さとのば大学の全受講生、OBOG、地域事務局や関係者が集う「学び続けるコミュニティ」。月に1度オンライン対話の会を開いています。

  • 費用

    定価 350,000円(税込)
    リニューアル特別価格 280,000円(税込)
    *ペア割:2人組でのお申込みで 500,000円(税込)
      ※1人あたり250,000円(税込)

  • 募集定員

    8名

  • 募集期間

    2023年11月1日(水)~2024年4月30日(火)
    ~2024年5月20日(月)※延長しました

  • 希望者向けプログラム(別途費用)

    *内容
    オプションとして、さとのば大学が主催する夏の「ラーニングジャーニー」に先行申込が可能です。

    ラーニングジャーニーとは:さとのば大学が主催する夏の「ラーニングジャーニー」に参加できます。
    日本全国の開催地域から好きな場所を選んで参加する学びの旅。地域独自のまちづくりや歴史に触れたり、現地の人との交流や参加者との対話・ワークショップなどを通じて新しい自分と出会ったりすることができる地域留学体験プログラムです。
    参考:
    https://satonova.org/archives/
    events/lj2023winter


    *日程・場所
    2024年8月または9月 3泊4日(詳しい日程は追ってお知らせします)
    宮城県川崎町にて開催決定
    ※開催地域追加の可能性あり:他地域にご参加いただくことも可能です。

    *追加費用(川崎町の場合)
    49,500円(税込) ※宿泊費・朝夕食事代込み

入学までの流れ

  • 1

    募集要項を確認の上、出願書類ダウンロード

    募集要項はこちら 出願書類
    ダウンロード
  • 2

    願書受付フォームより出願

    出願フォーム
  • 3

    書類選考および個人面接

    合否は書類と面接を総合的に検討の上決定し、面接後原則1週間以内にメールで通知いたします。

    結果通知

  • 4

    入学

さとのば大学 カリキュラムMAP



カリキュラム内容

概論
「地域共創概論Ⅱ/地域事務局インタビュー」(全6回)
さとのば大学が連携している地域事務局のみなさんをゲストにお呼びし、プロジェクトや事業のはじについてお話を伺い、演習のヒントを探るとともに、インタビュー力を身につけます。

「さとのば的ツール&思考法Ⅰ/SATONOVA WAY編」(全6回)
「システム思考」「共感コミュニケーション(NVC)」など、未来共創のための4つのアプローチ「SATONOVA WAY」を磨くための基本的な考え方を学びます。

「さとのば的ツール&思考法Ⅱ/プロジェクトマネジメント編」(全6回)
スケジューリングや会議設計、リスクマネジメントなど「プロジェクトマネジメント」に関する基本的な考え方を学びます。

演習
「マイプロジェクト演習Ⅲ/コアキナイ編」(全6回)
マイプロジェクトを続けた経験はあるものの、マイプロジェクトでお金を得る方法がわからない段階から、“対価の壁”を越えてお金を得るまでのステップを、コアキナイという手法をもとに学びます。

「地域共創演習Ⅳ/ストーリー記事演習」(全6回)
深く話を聞いてみたい人へのインタビュー企画を考え、実際に記事を執筆することで、情報の聞き取り方やまとめ方を学びます。

「マイプロジェクト演習Ⅳ/クラウドファンディング編」(全6回)
マイプロジェクトでお金を得た経験はあるものの、マイプロジェクトでお金を集める方法がわからない段階から、“共感の壁”を越えてお金を集めるまでのステップを、クラウドファンディングを通じて学びます。

その他
「リフレクション」(毎週木曜日)
「中間発表会」(7月下旬)
「期末発表会」(1月下旬)

マイプロジェクトとは

さとのば大学では、『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版』共同発起人であり、さとのば大学名誉学長を務める井上英之が提唱してきた「マイプロジェクト」という考え方を大切にしています。
プロジェクトの一般的な定義との違いは、ゴールとなる“ほしい未来“も自ら探し、リソースも自ら発掘し、一歩目を踏み出すタイミングも自分次第という、誰からに頼まれたからではなく、自分の思いや願いを起点としてプロジェクトを立ち上げていくこと。とはいえ“マイ“といっても、自分ひとりで完結するのではなく、まわりの仲間に思いを語って輪を広げていきながら、「そもそも自分は何を求めていたのか」「そもそも他者は何を求めていたのか」という深めの振り返りを繰り返し、次のアクションへとつなげてゆきます。

マイフィールドコースで身に付く力 SATONOVA WAY

さとのば大学では、目指す学びや学生のあり方の指針として「SATONOVA WAY」を定めています。この中で整理している16のコンピテンシーのうち、特にマイフィールドコースを受講される方にとって日々の活動や任期終了後の事業などに活かせる力を抜粋してご紹介します。

主体的行動力・内省力
 ・自分のニーズ(願い)に気づく(NVC、システム思考)
 ・気づきを学びに変える(アジャイルスタート、リフレクション)
多面的思考力・コミュニケーション力
 ・自分の言葉で語る(メタ認知、問い質)
 ・コミュニティに貢献する(ファシリテーション、傾聴)
地域資源の掘り起こし・情報発信力
 ・すでにある資源に気づく(異文化理解、異文化把握)
 ・思いを語り、人を巻き込む(コミュニティオーガナイジング)
課題解決力・企画推進力
 ・自力と他力でアイデアをつくる(アート思考、デザイン思考、企画力)
 ・粘り強くやり遂げる(プロジェクトマネジメント、レジリエンス)

  • I(わたし)/WE(わたしたち)

    対話やリフレクションを繰り返すなかで、“わたし”の範囲が広がり、だんだん“わたしたち”になっていく。エゴイストのようにひたすら自分の意見を押し付けることもなく、かといって、事なかれ主義者のように自分の意見を押し殺すでもない。自分のことを理解する方法を知っているからこそ、他者の背景を理解しようとすることができる。ひとりひとりの問題意識は、システム全体の問題の反映であることを自覚し、より大きな視点で解決策を考えようとする。それぞれに強みや弱みがあるからこそ、自力と他力を掛け合わせて、ひとりではできなかったアイデアを実現できる。わたしは、わたし。わたしは、わたしたち。

  • 内向き/外向き

    植物が成長に合わせて、しっかりと根を張るように、外に向かうためには、内向きに力を蓄える必要がある。ソーシャルイノベーションの理論として知られる『U理論』では、「変革者としての我々の行動が成功するか否かは、何をするか、どのようにするかではなく、どのような内面の場から行動するかにかかっている」と指摘している。何かを形にしようとするとき、無意識の価値観やメンタルモデルといった内面の場が投影されていくとすれば、そのパターンに自分自身が気づいていることが重要になる。「わたしはどんな可能性を秘めているのか」「わたしたちの手元には、すでに何があるのか」。↓の質が、↑の質を決める。





主な講師紹介

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副学長  カリキュラムデザイン

兼松 佳宏

さとのば大学の柱である「マイプロジェクト」とは、誰かに頼まれたからではなく個人的な問題意識をきっかけに、自ら進んで企画したプロジェクトのこと。「でも、やってみたいこととかないんだけど...」という方でも大丈夫。まだ言葉にできない自分らしさやモヤモヤを仲間と語り、仲間と一緒にアイデアの選択肢を広げながら、「これならやってみたいかも!」と心が動いたものを自分の決断として選び取る。そんな"自力と他力の行き来"を大切にしています。何を隠そう、講師である僕たち自身、いつもマイプロジェクトを試行錯誤中。"教える人"というよりも"ともに道を歩む仲間"として、一緒に過ごせたら嬉しいです◎

担当講義 マイプロジェクト入門・
ソーシャルデザイン概論

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    西塔 大海

    自分が生きたいと思える場所で、自分らしい仕事をつくりたい。そんな学生のために必要なことを講義でお伝えしています。正解を暗記するような学びではなく、みんなで持ち寄った経験やアイディアをもとに「答えのない問い」に向き合っていく時間です。私はこれまで地域おこし協力隊制度を通して、全国のローカルで活躍する人々のサポートを300人以上行ってきました。社会課題と関わるようになると飛び上がるようなワクワクもあれば、悔しくて寝れない夜もあります。一人では太刀打ちできないことばかり。学び合えるコミュニティが必要だと考え、さとのば大学で講義をしています。不登校だった私の高校時代にも、こんな環境があったら良かったと思います(笑)

    担当講義 地域創造概論、共創型キャリア論

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    嶋田 匠

    「コアキナイ」とは、“個性を活かした商い”という意味での「個商」と、“無理のない大きさの小さな商い”という意味での「小商」を掛け合わせた造語です。コアキナイ演習では、そんな自分自身とつながったコアキナイづくりを、演習形式で学んでいきます。まずは受講生それぞれの「自分らしさ」を言語化することからはじまり、言葉にした自分らしさを元に、お互いに応援し合いながら実際にコアキナイを形にしていきます。

    担当講義 コアキナイ演習

修了後のイメージ

自分の適性や志向をいかしながら活躍の幅を広げ、
地域に欠かせない役割を担うキーパーソンを目指します。

過去にも多くの地域おこし協力隊の方が
任期後の仕事づくりや将来設計に学びを活用してくださっています。

  • 地域コーディネーター

    地域の困りごとの担い手
    中間支援団体などを立ち上げる
    地域おこし協力隊などに就職

  • 後任のサポート役

    移住者支援
    OB・OGネットワークづくり

  • 起業、継業など

    得意なことを生業とする
    地域で事業を営む





OB・OGの声

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山田 みなみさん
(鹿児島県錦江町)

受講する前は地域で協力してくれる人たちがいてもどこか孤独感があり、活動に自信が持てなかったのですが、仲間と共に学ぶ中で、成功、失敗を気にするのではなく、やってみてどう感じたか、次はどうするかを考えることが大切だと学び、”面白がって試行錯誤する力”が身につきました。自分を俯瞰して見つめ、問い続ける力は今の活動にも生かされています。自分が大切にしたいものや価値観を大切にしながら、誰かと一緒に何かしたい人におすすめです!

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松崎 侑奈さん
(茨城県鹿嶋市)

大人の学びがどれだけ心を豊かにするか気づきました。他コースの受講者と共に学ぶ時間も良かったです。モヤモヤや問い、対話を大切にしていくことが身につき、今は地域で誰かのやりたいことを実現するサポートに活かされています。マイプロで挑戦した「海ゴミワークショップ」は今も楽しく続けています。

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土井畑 幸一郎さん
(茨城県稲敷市)

マイプロの伴走が本当にありがたかったです。また、事業のモヤモヤや課題を頭に浮かべながら受講したことが、学びを深めたと思います。自分の生き方の原体験や軸を確認できたこと、コミュニケーションする力や人と生きる力が向上したことは、受講後に道を進める中でも活かされました。内省と対話を通して、自立した人間を育てる場だと思います。