【SNSキャンペーン開始】「誰でも入れる大学⁈」に込めた想い。学長インタビューを公開。
この12月、さとのば大学のSNSでは「誰でも入れる大学?!」というキャンペーンを展開しています。このフレーズ、ちょっと刺激的に聞こえるかもしれません。「誰でも入れるって、名前を書けば受かるってこと?」「どんな大学なの?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、この言葉には深い意味が込められています。
ちょうど新著『beの肩書き[完全版]』を出版したばかりの、さとのば大学学長の兼松佳宏に、「誰でも入れる」の真意について、さとのば大学事務局の大島がインタビューした記事をお届けします。そこで語られたのは、既存の教育への問い直しと、一人ひとりの可能性を信じる姿勢でした。

■「誰でも入れる」は「誰でもいい」ではない
まず最初にお伝えしたいのは、「誰でも入れる」は決して「誰でもいい」という意味ではないということです。
兼松学長はこう語ります。
“誰でも入れる”というのは、私たちのあり方そのものを表しているんです。そして本当に”誰でも自分らしく変容できる”と信じています。どんなきっかけであろうと、さとのば大学にピンとくる時点で、さとのばに合った感性を持っているだろうし、さらに出願しようとしている時点で、相当勇気がいる。そうした直観や覚悟がもう、ひとつのフィルターになっているんじゃないかなと。大事なのは、世の中にたくさん教育機関があるなかで、さとのば大学という環境が、その人の今のフェーズに合っているかどうかなんです。
さとのば大学の入試は、学力試験ではなく「自己推薦型」。入学志願書と志望理由書をWEB提出いただいた後、オンラインで面接を行います。この面接は、一般的な大学の入試面接とは大きく異なります。
入学案内:https://satonova.org/admissions
“誰でも入れる”からこそ、マッチングである面接は一人一人しっかり話したいと思っています。とはいっても、3分間の完璧なプレゼンを練習してくることは求めていません。1時間くらいかけて、対話をするようなイメージです。
総合型選抜で「たった3分の面接で、私の何がわかるの」という悲鳴のような声が聞こえてくる時期に、この言葉は重く響きます。さとのば大学の入試は「落とすための試験」ではありません。その人の想いを聴き、さとのば大学という場がその人にとって本当に合っているのかを、お互いに確認するための時間なのです。

■3つの大切にしていること
インタビューを通して見えてきた、さとのば大学が「誰でも入れる」という言葉に込めた思いには3つのポイントがあります。
1. 学力ではなく、その人自身を見る
さとのば大学の入試では、今の時点での学力を問いません。
一般的な入試や就活では、制服を着た写真、整った経歴、輝かしい実績が求められがちです。でも、さとのば大学が知りたいのは「あなた自身」。どういうことに興味があって、どういう人生を歩んできて、どういうストーリーがあったか。そういう深いところからつながり直す。その人の「be(あり方)」の部分が見える入試プロセスを大事にしています。
面白い人に出会ったり、心から知りたいことができたときに、本を読む面白さを知るとか、学びの面白さに気付いていってほしいという、言葉も印象的でした。
2. 成長よりも変容を
さとのば大学が大切にしているのは、到達点ではなく「変容」です。
“成長”というよりは”変容”という表現を使っているんです。成長というと右肩上がりみたいになっちゃうけど、変容はもっと上がったり下がったりしながら、少しずつキャパシティが広がっていくイメージなんですよね。
入学時点で完璧である必要はありません。むしろ、入学して1年経つと「私こんなこと書いてたんですね」と驚く学生も多いそう。入学時に提出した書類は、変容のbeforeになる。実はそれが、振り返りのツールにもなるのです。
全員同じ基準でレベル7まで行ったら合格、じゃなくて、7に至らなくても、その人の中で1から5に辿り着けたら、それはすごいこと。そういうひとりひとりの変容をみんなで祝っていく。お互いがお互いの成長をウィットネスする(見守りあう)関係を何より大切しています。
一人ひとりのスタート地点は違います。親元を離れて暮らすこと自体がチャレンジという人もいれば、明確なやりたいことを持って入学する人もいる。その人なりの変容の旅路、「移動距離」を大切にする。それがさとのば大学の姿勢です。
3. やりたいことがない人ほど来てほしい
「やりたいことがない人ほど来てほしい」
これは、兼松学長が繰り返し語っていた言葉です。
やりたいことが明確なのはすごくいいことであると同時に、思い込みが強すぎて、それ以外の可能性に目を向けない場合もあります。だからこそさとのば大学では『漂う』こともすごく大事にしています。
毎年、入学式で学生に伝えるのは「意図を持つことと、セレンディピティ(偶然の出会い)の両方を大事にしよう」ということ。特に地域に暮らしはじめて間もない前期の時期は、何かをやろうと急ぐよりも、自分が何に心が反応するのかを探していく期間。そうして、思いがけないものに心が動く瞬間を見つけていく。
意図が必要なときは意図をもっていいし、そうではないときは漂っていい。そこに余白があるからこそ、いろんなものを偶然的に受け入れることができるとも思うんです。人生って思い通りにならないことがあるけど、その不確実さこそ、豊かな可能性だと思っているんですよね。困りごとがあったからこそ、『うわ、そんな人がこんな助け舟を出してくれたんだ!』みたいな経験を得ることもできる。

■変わりたい、と思った時点で
どんな人がこれからの時代にフィットしていくのかわからない。だからこそ、変容する時代に合わせてどんどん変わっていこう、ということが前提。自分でも想像がつかない変容を楽しむ。だから、こういった入試スタイルなんです。
「誰でも入れる大学」という言葉は、門戸を広く開いているという意味であると同時に、「変わりたいと思ったあなた」を歓迎しているというメッセージでもあります。
学力で可能性を測らない。一人ひとりの変容を見守る。偶然の出会いを大切にする。
そんな学びの場が、あなたを待っています。

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