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NEWS お知らせ

【高大連携】さとのば生が小松大谷高等学校で「さとのば大学体験講義」を実施しました。

さとのば大学では、新しい学びづくりにチャレンジする学校・団体と共に学び合いながら新しい教育の形を作るコミュニティを目指し、高大連携事業を展開しています。
その一環として、さとのば生が母校や滞在中の地域の高校を訪問し、ロールモデルとして後輩たちの進路選択をサポートするとともに、自身の成長を振り返り、実感するための機会を創出しています。

3月4日、さとのば大学1年生(当時)の呉藤岳登(たけと)さん(1年次は宮城県女川町、4月から石川県七尾市に滞在中)が、事務局スタッフとともに母校である小松大谷高等学校(石川県小松市)を訪問、1年生約70名へ向け「ご当地クイズ作りを通して、地域の魅力にひかりをあてよう!」と題した体験講義を届けました。さとのば大学という新しい学びの形を知ることと体験授業を通して、参加者の「学びの捉え方」を広げることを目的に実施しました。

授業内容

1)さとのば大学という”新しい選択肢”
まずはさとのば大学事務局スタッフが、キャンパスを持たず地域で学ぶ「さとのば大学」の独自の教育スタイルや、地域プロジェクトに基づく実践型の学びについて紹介。特に、地域に暮らしながら学ぶ「地域留学」や、地域での探究・創造・共創を通じて育まれる「未来共創人材」の育成という教育理念を伝えました。

2)ご当地クイズ演習で体験する「越境的な学び」
後半は、「ご当地クイズ演習」と題した体験授業を実施しました。

◎「ご当地クイズ演習」
1年次にさとのば大学の講義で行われているアクティブラーニング型のワーク。
学生が自らの地域に根ざしたテーマをもとにクイズを制作することで、地域理解と表現力を高める授業の一つです。

初めに、さとのば大学の”1年次推奨地域”である、宮城県女川町・秋田県五城目町・長野県長野市をテーマに、実際に各地に滞在したさとのば生が講義内で作成したクイズ3問に挑戦しました。地域ならではの暮らしや文化をユニークな視点から捉えた問いや意外な正解が、生徒皆さんの印象に残ったようです。

▼当日出題したクイズ(一部抜粋)

続いて、生徒皆さんが自分たちでも地元をテーマに三択クイズを考案。グループで出題・回答し合う活動を通じて、創造性や協働性を体験しました。

ご参加の方々の感想

▼高校生の声で伝える「ご当地クイズ体験授業」レポート
・クイズ形式で紹介をすると記憶に残りやすいとか、ただ説明だけで大学紹介するのではなく細かいところまで考えてプレゼンテーションをして下さっているのが印象的でした。

・クイズが印象に残りました。ちょっと変わった選択肢が面白かったです。

・どのようなクイズを作るとより考えて楽しめるか考えられた。

単に情報を受け取るだけでなく、自ら問いを立てることで「考える力」や「地域へのまなざし」が育まれるこの授業は、生徒にとって新鮮な学びの体験となりました。授業後には「自分でも地域のクイズを作ってみたい」「地元のことをもっと知りたくなった」といった声も聞かれ、日常の学びへの関心が広がるきっかけとなったようです。

▼参加高校生の感想から伝わる「さとのば大学」のリアルな魅力
・さとのばで同じ体験をした参加者同士で、振り返りを自分の言葉で話すのを大切にしているというのがいいと思いました。実際に話したり、人のを聞いたりすることで、こう感じるのは当たり前と思っていたけど、自分はこれに関心があったんだなと気づくことができる、というのがなるほどなと思いました。

・住む場所が一年で変わるのは大変だと思ったけど、毎年自分が何に興味があるのかを考えて自分を深めていく機会になる、という話が印象に残りました。

・自分が生まれた場所でなくとも縁がない地域でもプロジェクトを立てれて、それを手伝ってくれる地域の人がいて、と思うと温かいなと感じました。

・てっきり大学生になってからだと思っていたのですが、高校生、さらに社会人までもがさとのばのプログラムに参加していると知って幅広いなと驚きました。

これらの声からは、参加した生徒の皆さんが、単なる情報の受け手としてではなく、「問い、考え、言葉にする」学びに主体的に向き合っていたことがうかがえます。さとのば大学が提供する“越境する学び”は、高校生にとっても、自分自身や地域、未来との関わり方を見つめ直す貴重な機会となっているようです。これからもこのような出張授業を通じて、学びの可能性を広げるきっかけを届けていきます。

担当したさとのば生の感想

1年生 呉藤 岳登(たけと)さん
自分がかつて学んでいた教室で、今度は自分が授業を行うという体験は、とても不思議な感覚でした。高校生の頃私自身も同じような出張授業を何度も受けたことがあり、その時の経験が、今回の授業構成を考える上で大いに参考になったと感じています。

今回の授業を通して、受けた生徒の皆さんがさとのば大学に興味を持ってくれたり、進路選択の一つとして考えてくれたりしたことを、とても嬉しく思いました。今後は母校に限らず、他の高校でもこうした授業を届けていきたいという思いが強まりました。


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