【高大連携】三重県立飯南高等学校にて出張授業を実施しました。
さとのば大学では、新しい学びづくりにチャレンジする学校・団体と共に学び合いながら新しい教育の形を作るコミュニティを目指し、高大連携事業を展開しています。
その一環として、さとのば大学の学びのエッセンスを盛り込んだ中高生向けプログラムを提供しています。
実施内容
12月10日、三重県立飯南高等学校(三重県松阪市)にて、1年次生約80名へ向けて「フィールドワーク振り返り&リソースクイズづくり」ワークショップを実施しました。
生徒たちは10月末に、二日間かけて地域へフィールドワークへ出かけて住民へのインタビューを実施しており、現場で見聞きし感じた学びを、再度さとのば流のフレームで整理・分析。その後、地域を題材とした「リソースクイズづくり」を行いました。フィールドワークのリフレクションとしての役割を担い、次のプロジェクトへつないでいくことを目的としました。
主な授業内容:
1)「フィールドワーク、インタビューの振り返り」
「インタビュー」で得られる学びを、オリジナルの氷山モデルのフレームを使いながら解説。事実や情報に加え、”相手の想いや価値観を浮かび上がらせる”ことがインタビューならではの学びであることを、レクチャーを通して届けました。レクチャーを踏まえ、自分たちがインタビューで得られた内容を分析し、氷山モデルの中でどの領域の内容が多かったのか、どの領域は聞けていないのかを振り返りました。
2)「地域リソースクイズづくり」
フィールドワークやインタビューを通して作成したワークシートやこれまでのメモ、制作した発表スライドなどからアイデアを見つけ、各自でクイズづくりに取り組みました。地域の”情報・事象”に関する問いと、地域の方の”思い・願い”に関する問いを1問ずつ、計2問作成しました。5問ほどピックアップし全体でクイズ大会を行った所、全問正解した、地域をよく知る強者も現れました。
学年全体で100問以上のクイズができあがり、フィールドワーク学習ならではの集合知の一つの形であることを学ぶ機会ともなりました。
▼作成したクイズの例
3)「意図開きインタビュー」
これから生徒たちは年度末にかけて、地域のためのプロジェクトを考えていきます。
その過程の中で、今回さとのば大学のワークショップを取り入れたねらいや今後の展開、その想いについて、講師を務めた田代が先生にインタビューする形で生徒へお伝えいただきました。フィールドワークやインタビュー、振り返りとなる今回の授業の役割を再認識し、次回以降の授業へどうつながっていくのか整理、イメージを膨らませる時間となりました。
参加生徒の感想
・インタビューからこんなにひろがることがあるのかとおどろいた。
・インタビューのちゃんとした意味を始めて知りました。
・事実や歴史、過程などは調べてわかるが、思いや価値観、感情は実際に聞かないとわからない。
・地域を盛り上げることが地域の住民の目標だと思っていましたが、全部の地域がそうではないことが驚きました。
・地域の人と自分たちの考えを合わせながら色々考えたりしたいなと思った。
・次のスライド発表にも使ってみようと思いました。
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