【高大連携】東京学芸大学附属国際中等教育学校にて出張授業を実施しました。
さとのば大学では、新しい学びづくりにチャレンジする高校・団体と共に学び合いながら新しい教育の形を作るコミュニティを目指し、高大連携事業を展開しています。
その一環として、さとのば大学の学びのエッセンスを盛り込んだ高校生向けプログラムを提供しています。

実施内容
1月29日、東京学芸大学附属国際中等教育学校(東京都練馬区)にて、ワークショップ「6ハット体験ワーク」を実施しました。作成した課題研究(探究)のテーマや計画を、今回のワークショップを通してブラッシュアップすること、また、継続的な活用へつながるよう6ハットのねらいや手法を学ぶことを目的としました。
※6ハット:あるテーマについてアイディアを出したり意思決定をする際、6つの視点で順番に発想をしていく手法。

主な授業内容:
1)チェックイン
「気分・体調」「今日の授業に期待すること・イメージ」について3、4人で話してもらい、何人かにインタビューしました。続いてこの授業のねらいについて共有するとともに、「6ハット」という手法を使うことで、多角的な視点で物事を捉えられるようになる効果や、なりきることでコメントしやすくなるという利点について、事例を交えながらレクチャーしました。
2)6ハットの体験ワーク
今回は、青のハット(具体的になる)と緑のハット(創造的になる)の2つを行いました。3人1組で1人ずつ自分の課題研究のテーマや内容を発表し、それに対し残りの2人が、前半3分は青のハット、後半3分は緑のハットをかぶり、コメントや質問をしました。他者からの見え方を理解したり、強制的に視点を変え意見を出していくことを体感することができました。
参加生徒の感想
・6つの帽子を被って考えるという意識の持ち方を活かしていきたい。研究の分析や考察などにおいて、ただ多角的にと思うだけではなく、6つの帽子を被るといった没入感によって、さらによく考えることができると感じたため。
・ハットをかぶる、つまり役を演じることで意見が言いやすくなるということで、他の場面でも「役を演じる」ことが大切かと考えた。例えば、試験を受けるときに「優等生の役を演じる」と考え込んだらテストの結果が良くなるかも?
・自身や他者のテーマを多角的に見ることで、改善が図れることは理解していたが、実際多角的に見てみるのは難しいことでもある。そのため、予め6つの視点が用意された状態であれば、少なくとも6つの異なる意見を得ることができる。特に、自身のテーマに対して、多角的な視点を持つことは難しいが、各視点に立ってみると、客観的に自分のテーマに対する改善が図れると考えた。
・自分は「○○ハットをかぶって話を聞く」を意識して他の人の話を聞いた結果、話を聞いている最中(被ったハットの観点において)疑問になりやすくなった。
・「演じる」ことが印象に残った。実際に「役」を演じて意見を言ってみたら言いやすくて驚いた。
・否定的な意見は、相手が自発的に発すると傷つくこともあるが、論理的かつ否定的な見解は自分の役に立つので、否定的な意見を自分からもらいに行くという考え方は、ダメージも少なく意見を聞けるという意味で、面白いと感じた。
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