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NEWS お知らせ

【高大連携】北海道大空高校で「偏愛×地域リソース」の出張授業を行いました

さとのば大学では、新しい学びづくりにチャレンジする高校・団体と共に学び合いながら新しい教育の形を作るコミュニティを目指し、高大連携事業を展開しています。
その一環として、さとのば大学の学びのエッセンスを盛り込んだ高校生向けプログラムを提供しています。

偏愛を深め、地域とつながる学び

2月、さとのば大学副学長の兼松と1年生の星さんが北海道大空高校を訪問しました。今回は高校1年生を対象に、自分の好きなものを掘り起こす「偏愛マップ」と、当たり前になりすぎていて気づかない「地域のリソース」を再発見し、この2つを掛け合わせていくワークショップを行いました。

授業内容

1. 偏愛マップ ~「好き」よりもさらに「人には負けません!」みたいな愛を~
事前課題として、「偏愛マップ」を書いて来てもらいました。文字通り、偏った愛を伝えるマップです。これを片手に、生徒同士で共有する時間を作りました。最初は「こんなこと話していいのかな?」と遠慮がちだった生徒も、話すうちにどんどん熱が入り、周りの生徒も興味津々で耳を傾けていました。誰かに話すことで自分の好きなことがより明確になり、相手の偏愛を聞くことで「そういえば、私もそれ好きかも!」と新たな気づきを得る場面もありました。


2.リソースクイズ ~好きなものを深掘る~
次に、自分の「好き」についてクイズを作るワークを行いました。クイズを作ることで、自分の好きなものの背景や魅力を改めて整理することができます。ある生徒は「偏愛マップを書いた時より、クイズを作る中でさらに自分の好きなものが深まった!」と話してくれました。

3.地域×リソース ~自分の偏愛を地域と掛け合わせる~
最後に、大空高校のある地域の資源(野菜、芝桜、オオワシ)と、自分の偏愛を掛け合わせ、「何ができるか?」を考えるワークをしました。たとえば、音楽が好きな生徒が「芝桜畑で野外コンサートを開いたらどうか?」と提案し、他の生徒たちも「それめっちゃいい!」と盛り上がるなど、地域と自分の「好き」がつながる瞬間が生まれました。



参加者の声

ワークショップ後、生徒たちは次々と感想を話してくれました。

「自分の好きなことと地域のものを組み合わせるなんて考えたことがなかったけど、すごく良い経験になった。」

「自分の好きなことをこんなに話していいんだと気づいた!」

「自分の中に閉じ込めていた“好き”を話したら、こんなに楽しいとは思わなかった!」

「寮で一緒に暮らしていても、意外と知らなかった友達の好きなことを知ることができた!」

「偏愛って、ただ自分の好きなことをそのまま出せばいいんだとわかった。」

「みんなの偏愛がおもしろい!」

放課後座談会

放課後には星さんと有志の8名の生徒さんが座談会を行いました。地域みらい留学の留学生が多く在籍し、海外や地域に短期留学する生徒が15~20名(全校生徒約100名)いる大空高校。同じく、高校時代に地域みらい留学で奥尻高校に行った星さんは、自身の経験を高校生に伝えたいと今回同行してくれました。

座談会では、具体的なプロジェクトの相談から、「何かしたいけど、一歩が踏み出せない」というお悩みも。また、旅好きの生徒が多いことから、さとのば大学が行っている地域留学旅ラーニングジャーニーの取り組みも紹介しました。

星さんの感想

ワークショップの中で、生徒たちが「偏愛マップ」に悩む姿を見て、大学に入ってから気づいたことを思い出しました。それは、「困ったときに答えをもらうのではなく、踏み出す手伝いをしてもらえることが大事」だということ。

そのため、授業では答えを提示せず、「考えるサポート」に徹しました。結果、生徒たちは自ら考え、行動し、主体的に学ぶ姿勢を見せてくれました。彼らが少しずつ自分の足で歩き始める姿を見て、私自身も嬉しくなりました。


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